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沖縄平家物語2022
海の絶滅危惧種「ジュゴン能」
2022年7月18日(月祝)13:30開場14:00開演 
於 : 代々木能舞台

遥かなるときを、ウチナーンチュ(沖縄の人)と海を共にした「ザン(ジュゴン)」。もう一度、ウチナーの海に戻ってきてください。
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壇ノ浦の闘いに破れた平家の落人たちが、潮の流れに乗って、琉球の島にたどり着いたという伝説がいくつか残されています。物語は、壇ノ浦の海に沈んだ平家の武者たちと入水自殺をした安徳天皇とザン(ジュゴン)の出会いと別れが展開してゆきます。

■作品について

 

この作品の中心となるのは、ジュゴンです。ジュゴンは沖縄のやんばるを最北端として生息していました。

 

ジュゴンのいなくなったウチナーの海を眺めている漁師は、沖縄の18世紀に完成された演劇「組踊(くみおどり)」のスタイルで語ります。

その漁師を励ますのは、壇ノ浦の戦いで海の底に沈んだ平家武士たちの魂が姿を変えてよみがえった平家カニです。平家カニたちは能のスタイルで語ります。

ジュゴンは今でも漁師のことを忘れずに南の島に移り生息していると言われ、漁師と平家カニはマウイの歌と踊り「ハカ」で南の島に向かいます。

 

第二幕の海に沈んだ安徳天皇は、能のスタイルで語ります。安徳天皇とお友達になったジュゴンくんは、護岸工事で目が見えなくなり、耳が聞こえなくなり、南の島で静養しているとジュゴンくんの母が安徳くんに伝えに来ます。長年ウチナーに生息していたジュゴンの母は組踊のスタイルで語ります。

ジュゴンくんの生息するハワイ島に想いを寄せて、ウチナーの海にいる安徳くん、ジュゴンの母、平家カニは共にハワイの「フラ」を歌い踊ります。

                                                                                                                                                                         桜井真樹子

■原作・脚本・主演:桜井真樹子

■演目

I  「沖縄平家物語」前幕

II   幕間・講演動画「人魚の歌声?」音を使ったジュゴンの生態研究」

III「沖縄平家物語」後幕

●キャスト /スタッフ

シテ「漁師(前幕)・ジュゴンの母(後幕)」:桜井真樹子

ワキ「知盛カニ(前幕)・安徳天皇(後幕)」:吉松章

ワキツレ「教経カニ(前幕):佐藤拓

ワキツレ「家長カニ(前幕):コバヤシタカヒデ

ウクレレ:海老沢栄

アイ狂言(幕間)の講演動画:市川光太郎(京都大学フィールド科学教育研究センター)

組踊・振付指導:金城真次

組踊・歌:新垣俊道

企画・制作:マリプラ

■沖縄平家物語2022 公演概要

●日時7月18日(土)13:30開場14:00開演

●会場:代々木能舞台

●場所:東京都渋谷区代々木4-36-14

●アクセス:京王新線「初台駅」東口または中央口(南口出口)より徒歩5分/小田急線「参宮橋駅」より徒歩7分

●料金:前売り3.000円、当日3,500円

​※会員優先予約6/6~、一般発売・チケットぴあ販売6/12~

●お問合せ:まきこの会事務局(makikoclub2022@gmail.com / 090-9236-0836)

●ご予約:お申込みフォーム

●チケットぴあ: Pコード513200

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●あらすじ

前 幕

壇ノ浦で海底に沈んだ平家の武者たちが、平家カニとなって生まれ変わり、沖縄やんばるの海岸で漁師に出会う。仲間たちは漁師を止め、陸の工事の人足となってゆき、海の友ジュゴンも自分の前に現れなくなり、寂しく海を眺めている漁師に、平家カニたちはジュゴンの居場所を知らせる。ジュゴンは、「やんばるの護岸工事が始まって、南の海に逃げてしまったが、漁師のことを忘れたことはない」と平家のカニに伝言を頼んだ。平家カニたちは、漁師にジュゴンに会いに行こうと言い漁師は舟を漕ぎ出す。

後 幕

8歳の安徳天皇は壇ノ浦で入水する。安徳は沖縄の海の龍宮の王に拾われて、1,000年が経った。安徳にもジュゴンの友達ができたが、今年はジュゴンくんが龍宮に遊びに来ない。するとジュゴンの母が安徳を訪れ「息子はやんばるの護岸工事の砂で目を潰され、耳が聞こえなくなりました。今、南の海で療養しています。
安徳くんにこの歌を届けてほしいと頼まれて、あなたに会いに来ました」と。安徳は悲しむが、虹の向こうのジュゴンくんのいる海を見つめ、いつかまた遊ぶ日がくることを待ち望む。 

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