🌸 作品解説 🌸
「歩月(ほげつ)」

●作品について

「歩月」程搏萬作詞

琉球の代表的な漢詩の詩人、程順則の息子、程搏萬(ていせんばん 1689〜1702)の作。李白や李賀を思わせる才能があったにもかかわらず14歳で夭逝。「歩月」は12歳の時の作品。「清らかな月の光はこの世の汚れをあらい清めている。この光景を何と歌えばよいだろう。月宮殿に行って天女に聞いてみたいものだ」純真な心と稀なる才能の拮抗が生み出した歌。先般の沖縄市で16歳にして警官の警棒で右眼を失明した少年の未来に捧げたいと思います。

最初は江戸中期の学者文雄(もんのう 1700-1763)による清時代の中国語発音辞典から発音を復元した旋律。次に琉球の古典歌謡の形式による旋律。共に桜井真樹子が作りました。

●「歩月(ほげつ)」

「磨光韻鏡」による清時代の中国語の歌詞

 中庭満樹白璘璘 チヨン テイン モワン シユイ ベエ リム リム

 萬里清光絶點塵 ウワン リイ ツイン クワン ツエ テム ヂム

 尋句踏残三径後 ズイム キユイ タ ヅアン スアム キイン エーウ

 夜深欲問廣寒人 イエ、 シム ヨ ウヲン クワン アン ジム

 

琉球歌謡の形式の歌詞

 庭に降り立つ 月光(つきひかり)

 眠れる樹樹に 満ち溢れ

 清らに洗ふ 現世(うつしよ)を

 詩句を求めて さまよへば

 月住む人を 思ひ出づ

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