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Fujisawa Megumi
藤沢 恵
生年月日、年齢、性別不詳。一説には、やり残した仕事を終わらせるために転生した、古き哲学者の幽霊ではないかとも言われている。
出展決定!
ブース番号 I-42(第一展示場)
文学フリマ東京38
2024年5月19日㈰ 12:00-17:00
東京流通センター 第一展示場・第二展示場
(〒143-0006 東京都大田区平和島6-1-1)
東京モノレール「流通センター」駅 (MO-04) 徒歩1分
6つのケーキ
デビュー作 2022.10.2初版第一刷発行
これは啓示か、はたまた罠か。個性的なイラストと共に綴られる、まるで詩集のような数々の不思議な考察。筆者がもちこむ言語ウィルスに、くれぐれもご注意を!
挿絵:Tsu白ma yuko(ツシマ ユウコ)
紙の書籍(1320円)
・Kindleストア(Amazon)
・楽天Kobo電子書籍ストア
電子書籍(880円)
・Kindleストア(Amazon)
・楽天Kobo電子書籍ストア
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・BOOKSMART Powered by Booker's
・music.jp(book)
interview
先日、著者の藤沢さんにインタビューさせて頂く機会がありました。
大変面白いお話を伺えましたので、ぜひ皆様とも共有したく、藤沢さんの許可を得てここに転載させていただきます。
■マリプラ
こんにちは!お久しぶりです!
□藤沢
お久しぶりです。その節は大変お世話になりました。おかげさまで、素敵な本に仕上がり、専用サイトまで作って頂き、本当に感謝です。
■マリプラ
専用サイトが出来たということで、この機会に、藤沢さんにいろいろ質問をぶつけてみたいと思います。プロフィール不詳で謎に満ちた作家さんの素性に迫りたいと思います!(笑
最初に、この「6つのケーキ」は、どういうきっかけで書かれたものなのでしょうか?
□藤沢
昔からずっと書き溜めていたメモ、ノートの切れ端、付箋、そういうのがすごい量溜まってるんです。
数年前ふと、紙のままではではいつか全部無くなってしまうと思い、一念発起してかき集めて、パソコンに入力し直してnoteに投稿したのが始まりです。整理しているうちにだんだん続きが書きたくなって、そうしているうちに今度は一冊の本にまとめたくなったというわけです。
■マリプラ
なるほど!全部一気に書いたわけではないんですね。
□藤沢
メモ書きの集大成です(笑
ブログとかnoteとか、個人の文章を公開していろんな人と交流できるようになったというのはすごく影響が大きいですね。
あと電子出版とか自費出版って、思ったより簡単にできちゃう時代なんだというのも、大きい変化かなと思いました。
■マリプラ
藤沢さんは、元々、言語学とか哲学が専門なのでしょうか?
□藤沢
いえ。本職はコンピュータのエンジニアです。自称、文系プログラマ(笑
専門で勉強したことはありません。
昔から言葉や言語、もう少し正確にいうと言葉をしゃべる人間というものに強い興味があって。言語を操る人間って、いったいどういう存在なんだろう? 物事というのはロジカルに考えを詰めればいつか正解にたどり着けるのだろうか? どうして人々の言い争いは尽きないのだろう? そんな興味の赴くまま、いろんなジャンルの本を読んできた感じです。
■マリプラ
えぇ全部、独学なんですかぁ
□藤沢
誰しも自分の中に、そういった根源的な疑問や謎ってあると思うんですよね。それと対峙するのに専門も非専門も関係ないなぁと。
■マリプラ
なるほど・・・それでよく見るとこの本、「2章」から始まってますよね。
原稿を頂いた時に、「1章」をなくしちゃったのかと思ってちょっと焦りました。
これはどういう意味があるんでしょうか?
□藤沢
1章はどこ?ということですよね。
人々が行ってきた、これまでのあらゆる言語活動、創作活動、書物、会話、そういったものすべてが1章で、この本はそれらを受けての2章から始まります、という思いが込めてあります。
■マリプラ
これまた大きく出ましたね(笑
□藤沢
風呂敷はできるだけ大きく(笑
副題にある通り本書のテーマは「言葉」です。言葉や言語の謎を扱う上では、「第二章」という立場がとても重要というのが私の思いで、それを表現するためにこのような構成にしました。
■マリプラ
出版のご相談を頂いた時、「文章の順番は自由に配置してください」とおっしゃいましたよね。普通、こういうのって、文字の細部に至るまで細かく指示があるものかと思っていたのですが・・・
そこで私、全部読んで、ああでもないこうでもないと、章の並びを試行錯誤しました。まるでジグソーパズルを解いているみたいでした。
□藤沢
たいへんご苦労おかけしました(笑
文章に振られた数字は昇順でお願いします、それ以外についてはマリプラさんが良いと思った並びで構成してくださいとお願いしました。なのでこの本は、半分マリプラさんが作ったようなものですね。
そもそも本書のタイトル「6つのケーキ」も、一番印象に残った文章はどれですかとマリプラさんに聞いたら「ケーキ切るやつ」って答えが返ってきたので、それな!と(笑
■マリプラ
甘いものが大好きなので(笑
作中の挿絵は、プロのイラストレーターさんに文章を全部読んで頂いた上で、ぴったりな絵を描き下ろして頂きました。そういう意味では、作るたびに内容が変わっていくような、即興的な本とも言えますね。
最後に、このサイトをご覧の皆さんに一言お願いします!
□藤沢
本書は「言語」という謎に対する私の悪戦苦闘の記録です。ある種のエッセイ集でもあり、詩集でもあります。どこから読んでも、いつどこで止めても良いです。ページを開くたびに新しい発見が得られる一冊であってくれればと願ってます。
-------マリプラ
そういうわけで藤沢さんへのインタビューをお送りいたしました。
素敵なイラストと、どこか詩的で不思議な数々の考察。これらが組み合わさりとても個性的な本になっています。
これは啓示か、はたまた罠か?
ぜひ一度、このユニークな本を手にとっていただければ嬉しいです。